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けい子の青空ネット~岩手の未来を私たちの手で~ aozoranet.exblog.jp

岩手県議会議員吉田けい子公式blog。〜岩手の未来を私たちの手で〜県政初30代女性県議から県議初の任期中の妊娠出産を経て母ちゃん議員となりました。特技わんこそば最高130杯。いつもココロに青空を。LOVE&blueSKY


by aozora-keiko

人がやさしいまちづくり・ココロのバリアフリーを身近なスポーツから〜いわて国体を契機に〜

人がやさしいまち・ココロのバリアフリーを身近なスポーツから〜いわて国体を契機に〜
making friendly society regardless of the handicapped or not through sports
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『うちの子は障がいがあるから外へは恥ずかしくて出したくないの。』
そう言い、両親は一人では身動きの取れない我が子(長女)を家の中に閉じ込めたまま、そして近所にも3姉弟とは言わず2兄弟だと隠していた。
私は2003年から2005年まで青年海外協力隊として南米ボリビアへ村落開発普及員として5000人弱の小さなトラタ村の村役場に勤務し活動しました。
最初の半年はとにかく村の一軒一軒を戸別訪問し、表向きは自分の存在を知ってもらう事ですが、本当の目的は一軒一軒の家族環境や状況を知る事でした。

WHO(世界保健機構)の推計によれば、世界の全人口の10%は障害者でありその数は約6億人、うち80%が開発途上国に居住しているといわれています。障害者の多くは教育や就労などでリスクを負い、社会への充分な参加の機会が保障されていません。

以前は「障害」とは障害者個人の問題であるとの考えから、より障がい者を健常者に近づける「医療モデル」に基づいたプロジェクトが主流でした。しかし近年では、障がいは社会の側の問題であり、障がい者が健常者と均等な機会を得る妨げとなっている原因を除去することが必要であるという、障がいの「社会モデル」が認められるようになってきました。障害の分野には身体障害、知的障害、精神障害、発達障害などがあります。

ボリビアでの活動の中では、障がい福祉の活動は出来なかったのですが、あまりに障がい者への理解と福祉の壁が大きい事を身にしみて感じ、また、私の父が聴覚障害者でもある事も重なり、「障がい福祉」については考えるようになりました。

北欧などヨーロッパは福祉先進国と言われますが、日本はどうか。
「人にやさしい◯◯」という言葉をよく耳にします。
私はこの度の選挙にむけて、「人に」ではなく「人がやさしいバリアフリーのまちづくり」を政策の一つに掲げています。
「人にやさしい」ってなんとなく他人事に聞こえるのです。誰かがやればいいのではなく、主役は私たち一人一人であって、私たち一人一人がやさしくなることが大事なのであって、それが本当のバリアフリーへ繋がるのだと思うからです。

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先日7月5日(日)ふれあいランド岩手で行われたサントリーさんのCSRの一環である復興支援活動「東北サンさんプロジェクト〜車椅子バスケ体験教室〜」に参加してきました。小・中学生100人以上の参加。
岩手県の車椅子バスケのラッセル岩手チーム、岩手ビックブルズの千葉慎也Shinya Chiba​選手、小野寺翔太選手、そしてチェアスキーの横澤高徳選手も参加。
特別支援学校の子ども達の参加もあり、障がいのある子とない子が一緒になりみんな笑顔で楽しそうに参加していました。
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岩手ビックブルズの千葉選手、小野寺選手は子ども達に大人気でした(^♡^)


誰にも身近であるスポーツを通じた障がいへの理解教育をもっと浸透させていきたい。ココロのバリアフリーを子ども達への教育から。思春期の頃の私は、自分の父が耳が聞こえない事をやはり恥ずかしいと思ってしまっていたから。。

今回は岩手ビックブルズの選手たちが協力参加していたように、そうすることでプロスポーツ支援にも繋がります。
岩手ビックブルズさんだけでなく、グルージャ盛岡さんも積極的に障がい者スポーツ支援に取り組んでいます。

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車椅子バスケを1年半前に始めた期待のホープ釜石中学校の小山田将人くんに出逢いました。
『東京パラリンピックに出たい!』と夢を語る彼の目はとても輝いていました。

障がいがあってもなくても、岩手の未来は私たちの手で輝かせられるんです!
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【岩手県の障がい児・者の現状】
● 身体障がい児・者数はほぼ横ばいですが、知的障がい児・者数及び精神障がい者数 は、年々増加しています。
● 65歳以上の障がい者の割合が増加しており、高齢化が進んでいます。
● 高次脳機能障がいについては、障がい福祉サービス事業者や市町村担当者でも十分に理解が進んでいません。

★身体障がい者数は、平成 24 年度末現在で 55,867 人(18 歳未満 904 人、18 歳以上 54,963 人)。このうち、65 歳以上は 39,513 人で、全体の 70.7%を占める。

★知的障がい児・者は、平成 24 年度末現在で 10,978 人であり、 平成 17 年度末に比べて 2,230 人増。

★精神障がい者の数は、平成 24 年度の精神科病院入院患者は 3,867 人、通院医療費公費負担受給者数は 17,166 人で、合計 21,033 人、特に通院で医療を受けている精神障がい者が増加。
精神障害者保健福祉手帳交付者は、平成 24 年度末で 6,745 人。

★発達障がい児・者数については、成人期までを含めた調査資料がないことから、 正確な人数の把握はできていないのが現状。県教育委員会による調査では、特別な支援を要する児童の割合は以下。
(調査結果)
平成 18 年度 小中学校調査 4.5%
平成 19 年度 県立高校調査 1.2% 幼稚園調査 私立2.5%、公立4.4%

★高次脳機能障がいの特性として、本人や家族など周囲の人も気づきにくく、実態把握が困難な状況。いわてリハビリテーションセンターが平成 20 年から平成 21 年に行った調査では、県内 の障がい福祉サービス事業所等を利用する高次脳機能障がい者数は73人、市町村相談窓口利用は22人、家族会利用は 30人で、全125人の方が相談窓口や家族会を利用。また、医療機関発生数調査によると患者数は52人で、年間に少なくとも60人から70人前後の患者の発生が推計されている。

★難病患者のうち特定疾患医療受給者は、平成24年度末現在で 8,901 人。
患者数は毎年増加しており、平成 17 年度末と比較すると 2,325人の増。

by aozora-keiko | 2015-07-18 23:31