岩手県の産前産後ケア、医師確保、周産期医療体制の強化〜まんまるママいわての助産師佐藤美代子さんと〜
産後うつ、児童虐待、子どもの貧困、仕事や家庭との両立、核家族化、不妊、高齢出産など、女性が妊娠、出産、子育てする過程には様々な悩みや不安があり、時代の流れとともにその内容は激変し多様化し、昔からの社会制度や社会通念に簡単に当てはめることが出来なくなってきているのが現状だと感じています。(そうゆう私ももちろんその一人。。)
妊娠(妊娠前)から出産子育てまでを一貫してサポートする産前産後ケア。特にも私は、赤ちゃん(子ども)主体の子育て支援の考え方だけでなく、母(女性)主体のサポートに重きを置いた支援も重要だと思っています。女性の身体やココロに寄り添ったもの。
私が理想とするその活動を5年前の3.11の震災後から本格的に活動されているのが、「まんまるママいわて」さん。
先日、代表の助産師の佐藤 美代子さんと岩手県の今後の産前産後ケアの仕組みつくりなどについてお話ししました。市町村単位で産前産後ケアの取り組みをし始めている行政は他県でも増えてきましたが、岩手県はかなり遅れています。県内どこに住んでいても安心してお産の出来る病院診療所が不足していること、また、産婦人科医自体も不足している課題のある岩手県は、県全体でこの課題に取り組まなくてはいけません。


また、先月は、岩手県医師会女性医部会主催の岩手医科大学医学生との懇談会に参加させて頂きました。現役の産婦人科医、小児科医の先生方からの現状と課題の発表、そして医学生の皆さんからのキャリアプランに関するアンケート集計発表など伺い、岩手県では医師確保等のための研修医制度がありますが、医師確保とより良い医療環境つくりのための参考にしたいと思います。
県内の産科医数は横ばい(もしくは減少傾向)にある中、助産師の数は一定数確保され増えています。この助産師の皆さんが妊娠出産子育ての現場にもっと関わって貰いやすい環境と連携体制をしっかり整えていきたいです。




日本の性教育って隠そうとする傾向にあって、学生時代はセックスや妊娠はダメ、いざ社会人やある一定の年になった途端、子どもを産むべき!みたいな社会の雰囲気ってどうなんだろうって実は感じていました。私は高校3年生の時にアメリカ留学をし、その高校での家庭科での授業のユニークさにビックリ。男女別になることはなく、生徒みんなオムツをした赤ちゃんの人形を一日中抱っこしながら授業を受け、一緒に家に帰りまた一緒に登校するということを一週間くらい続けたり、同じように生卵を一日中ずっと持たせられて割らないように1日過ごすということをしました。妊娠することはどういうことか、妊娠すると身体はどうなるのか、赤ちゃんと一緒に過ごすとはどういうことか、ということを男女一緒に考えさせられる時間だったなあと、今思えばとても興味深い授業体験だったなと振り返ります。
昨年度から文科省でも高校生の保健体育の副読本が改定され、卵子の老化、不妊に悩む男女が増えていることなどが盛り込まれ、大変良いことだと感じていて、県議会などでも取り上げていますが、県内での活用方法などまだまだ課題があるかなと思っています。
私もいつか子どもが欲しいと今でも思っています。けれど、自分を取り巻く今の環境や自分自身が抱える身体の悩みなどもあり、その想いもどうなるか解らないよね。そんな悩みや不安も優しく包み込んでくれる美代子さん。なんだかとてもホッとしました。ありがとう、美代子さん(^-^)
20代など若いうちから、女性がもっとこうゆうお話を聞いたり相談したり共有できる環境があったら良いなあ。
*岩手県遠野市で産後ケア施設立ち上げに助産師を募集中です!
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