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けい子の青空ネット~岩手の未来を私たちの手で~ aozoranet.exblog.jp

岩手県議会議員吉田けい子公式blog。〜岩手の未来を私たちの手で〜県政初30代女性県議から県議初の任期中の妊娠出産を経て母ちゃん議員となりました。特技わんこそば最高130杯。いつもココロに青空を。LOVE&blueSKY


by aozora-keiko

議案賛否に対する私の考えについて〜12月定例会閉会12月20日(火)〜

今定例会は、本会議や常任委員会で採決の賛否が拮抗する議案や請願が多かったので、私自身の賛否について県民の皆さんへきちんと私の考えをお伝えしておきたいと思います。

1)請願陳情『自衛隊への「駆けつけ警護」など新任務付与の閣議決定を撤回するよう政府に求める請願』について、私は賛成の立場でしたが、反対多数により不採択となりました。
(反対:自民クラブ、いわて県民クラブの一部、創成いわて、公明党)

今月から駆け付け警護などの新たな任務も加えられた自衛隊のPKOが派遣されている南スーダンでは、7月の政府軍と反政府勢力との戦闘をきっかけに民族間での憎悪が高まっていて、国連は11月から「集団虐殺の危険性がある」と繰り返し警告しています。国連の安全保障理事会は、政府と反政府勢力への武器の禁輸を含む制裁の強化を求めていて、アメリカなど7カ国が賛成に回る中、日本は「賛成しない」方針を固めました。日本が賛成しなければ、制裁決議案は採択されない可能性があります。安全のために派遣されたPKOがいることで、「武器禁輸」が通らないのは本末転倒ではないでしょうか。
日本の「国際社会の平和と安定への貢献」について、日本の「安全保障」の課題と合わせて、国民みんながもっと当事者意識を持って議論できると良いなと思います。

2)『特定複合観光施設(IR)区域の整備の推進に関する法律(カジノ解禁法)に反対する意見書』について、私は賛成の立場。賛成多数により採択となりました(全国初)。
(反対:自民クラブ、いわて県民クラブの一部、創成いわて)

ギャンブル依存症や青少年健全育成の観点からも、私は国民の議論や理解が十分深まっていないのではと思っています。

3)「知事部局に文化スポーツ部を新設する部局等設置条例の改正案」について、私は賛成の立場、反対も多数おりましたが小差にて可決されました。
(反対:自民クラブ、いわて県民クラブ、社民党)

来年度から新たに文化スポーツ部が設置されることを提案され、部局の設置や廃止は県の判断だけではできず、条例改正が必要なため議案となりました。文化スポーツ部は、現在は各部局に分散している競技・生涯スポーツや2019年ラグビーワールドカップ、障がい者文化芸術支援、世界遺産の理念普及などを一元化することとしています。
私は特にも、障がい者スポーツ振興の観点からもスポーツ所管部局の一元化が必要であると思っています。例えば、今年度のいわて国体の選手強化事業費予算は4億円強のところ、障がい者スポーツの選手強化事業費はたったの600万円。これは、健常者のスポーツ振興は教育委員会所管、障がい者スポーツは保健福祉部所管でと、別々に事業執行していることから生じる弊害の1つとも認識しています。
なぜこのタイミングで必要なのかという指摘がありましたが、私は今やらないでいつやるの?という認識です。国でのスポーツ庁の設置が昨年2015年10月に行われましたが、全国でも文化・スポーツ行政の一元化は、既に16都道府県が進めています。
スポーツ庁が設置される(た)ことを受け、また国体後の文化スポーツ行政一元化については、これまで私も含め複数の議員が一般質問や委員会等で取り上げ議論が交わされてきましたので、その時々になぜ異論や提案を含めた議論が出なかったのか残念にも思います。
『岩手県文化スポーツ振興戦略』の中で、スポーツツーリズムについて触れられてはいるものの、指摘がある通り、新設の文化スポーツ部内に観光戦略の結びつきがかなり弱いと感じています。
今秋に開催された「希望郷いわて国体・いわて大会」において、天皇杯皇后杯ともに2位と大健闘、素晴らしい成績を収め、成功裏に閉幕しました。私たち県民の目頭を熱くした「スポーツの力」「文化芸術の力」を次へ繋げるためにも、新設の効果を十分に実感できるよう施策に取り組んで頂きたいと願います。

*参照*
写真1=盛岡タイムス、写真2・3=岩手日報
いずれも12月21日付け。
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毎日を過ごす事が精一杯になりがちでどうしても足元しか見えずらくなりがちだけど、様々な事をつねに自分事として捉え、自分の考えを持つことを大切にしたい。何が正しいかどうかではなく。

『日本とボリビアとじゃさ、地球で位置する場所が全く反対側であるみたいに、国の経済規模・教育や文化の水準も全く違う(劣る)かもしれないけれどさ、ここ(ボリビア)で起きている事は決して他人事じゃないはずで、色んな課題の根本はさ、実は同じところにあるんじゃないのかね。』
ボリビアの小さな小さな村役場で仕事をしていた頃、ある集落の小さなお祭りで、そう酔っ払いながら私の上司であった女性村長が語った言葉をふと想い出しながら。

by aozora-keiko | 2016-12-22 13:05