見えない大きな壁と戦いながらの前進〜周産期医療体制と産前産後ケアの充実〜
信念を貫いて入れば
同士は必ず見つかり
その想いや政策にさらに賛同してくださる方が増えることを最近とても実感しています。
いま私が力を入れて取り組む県政課題の一つに『岩手県の周産期医療体制と産前産後ケアの充実』があります。
県議になり7年になりますが、議員になったばかりの頃は県議会で『結婚』『出産』『子育て』に関して取り上げれば、周りのザワザワをよく耳にしました。
農業をやっていないのに農業を取り上げる時は何も言われなくても。
今でこそその当時よりは強くなりましたが、岩手県政史上初めての30代女性県議として、正直孤独感を味わうことが多かった日々を思い出します。
自ずと足がたまに遠のいてしまっていた当時の自分が情けないですが、
今では高橋修花巻市議会議員さんだけでなく、
須賀原 チエ子宮古市議会議員さんなど、この分野について、県内の他の市町村議員さんで想いを同じくしてくださる方が増えました。戸塚 美穂紫波町議会議員さんも今度取り上げるために勉強されています。
母子保健事業は基本的に市町村事業なので、
私が県議会で取り上げている事が各市町村議会で取り上げて頂く事が、何よりも嬉しい事です。
性別や年齢、子どもの有無やその数、仕事をしているしていないなど、その人の属性や見た目だけで物事を判断されがちですが、それは議員だけではないとも思っています。
皆さん、見えない壁と戦っているんですよね。
たくさんの同士たちに心から感謝しています。

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以下は、高橋修花巻市議会議員さんの投稿を引用させていただきます。
『問題の本質』
私が取り組んでいる市政課題の1つに『お産環境の充実』があります。
男性なのに何故?と良く聞かれますが、答えは簡単
市民アンケートで毎回上位となっていた懸念材料が『お産環境の充実』だったからです。
しかし『男性』と言う部分は、やはりこの問題に取り組む上で『見えない壁』とはなりました。
こっちは純粋に学びたい気持ちでも、やはり『男性のあなたに分かるの?』と言う一種の嫌悪感の様なものがひしひしと女性担当者からは伝わって来ます。
『産婦人科を復活させたい?』
・・・(T_T)
いかにも『簡単に言うわね』と言わんばかりの表情
難題なのは分かってます。
分かってますが、じゃあ一体私は誰に相談すれば良いのでしょう。
次第に足が向かなくなり、予想以上に途方に暮れる事もありました。
しかしそんな中、徐々に私の話しを親身になって聞いて下さる方々が現れ始めました。
中には3回目の訪問でようやく表情を緩めて下さった方もいます。
それが地元の男性産科医『久保先生』でありました。
今では私の『恩師』の様な存在です。
他にも大船渡病院の小笠原産科医師
助産師の佐藤美代子さん。
そして遠野市の公設助産院『ネットゆりかご』の助産師さん達からも本当に多くの事(現場の声)を学びました。
その結果たどり着いた1つの答えが『院内助産』と言う分娩方法であり、既に関東・中部・近畿では導入が進んでいた『産後ケア』と言う新たな子育て支援策でありました。
そんな最中、私と同じ様に『産後ケアの必要性』を議会で訴え続けている1人の女性議員がいる事を知りました。
その方の名は『吉田敬子』県議会議員
しかし吉田県議もまた、私と同じ様に『見えない壁』と闘っている議員さんでありました。
吉田県議は独身で、子育て経験はこれからです。
その事を理由に、吉田県議に対し『その前にあなたに子育てが分かるの?』と言う疑念の声を上げる方が少なくないと言う事実を以前より耳にしていました。
恐らく『説得力に欠ける』と言う事なのでしょう。
しかし私も吉田県議も、決して自分1人の思い込みでこの課題に取り組んでいる訳ではありません。
市民・県民の声(付託)を受けて取り組んでいるつもりです。
お互いそれなりに打たれ強いつもりではありますが、着眼していただきたいのは取り組んでいる中身です。
この問題に手を上げた以上、ある意味『宿命』かも知れませんが、性別や未経験と言う理由で『問題の本質』がその都度一時停止する事に、正直戸惑いを感じます。
問題提起をして下さった方々に対しても、やはり申し訳ない気持ちになるのです。
例え農家出身の方が商工の問題を取り上げても。
例え福祉に強い方が教育問題を取り上げても。
私は陰で失笑する事などとても出来ません。
何故ならその議員は『市民・県民の声』を代弁しているからです。
それは当局も同じではないでしょうか。
議員の背後に、必ずや市民・県民が見えるはずです。
私はむしろ吉田県議と同じ様に、これから出産を控え、子育て経験を積まれる予定の方のためにも声を上げているつもりです。
例えそれが初産ではなく、2人目・3人目でも答えは同じです。
何にしろ、高齢出産・核家族化は本市でも進んでますので。
私は各議員が固定観念に捕らわれず、多方面に問題意識を持つ事に『議員定数の意味』があると思っています。
例え少数意見でも、これからも『聞く耳』を持ってそれぞれの課題と向き合っていきたいものですね。