昨日は、農林水産委員会にて議案の審査を行いました。
その中の一つ『岩手県県産木材等利用促進基本計画および行動計画』について、委員の皆さまから活発な議論をして頂きました。
担い手の確保の課題は、林業だけでなくどこの業界も同じですが、県では「いわて林業アカデミー」が実施されていますが、依然として、慢性的に労働力不足が続いていて、特に造林育林の担い手確保は、過酷な労働環境に比べて極めて低賃金のため深刻な状況です。
また、林業就業者が5名以下の林業事業体は約6割、また個人事業主および一人親方の林業事業体も約6割を占め、小規模零細な事業体が多い状況です。
「いわて林業アカデミー」は将来的に林業経営体の「中核」となる現場技術者を養成することとなっています。就労者にとって、魅力があり、安定安心な生活ができる雇用環境整備の課題について引き続き議論していきたいと思います。
議会図書館に先月新刊で入った森林ジャーナリストの田中敦夫さんの「絶望の林業」。読まなくてはと思っていたので、図書館へ行くと、なんと県職員さんが先に借りていらっしゃいました(嬉)!県の林務担当の皆さんにも響いていると良いなあと思いつつ、皆さんと切磋琢磨して、後世に引き継いで行ける豊かな森林づくりを目指したいです。
森林は私たちの生活に当たり前になりすぎていますが、その恩恵は計り知れません。
その森を将来にわたり持続的にずっと子ども達へ引き継いでゆきたいですし、自然を大切にし命を大切にする子ども達を育んでいきたいです。
また、新型コロナウィルスの影響は、休校措置により学校給食へ提供している県産食材など農林水産関係にも及ぶと見込まれます。
実態把握に努め、必要な対応をしていければと思います。