生涯で2人に1人ががんに罹患するとされています。
がん患者やその家族に対する支援として
●今年度から岩手県でも「妊孕制温存治療(*)」に対する助成制度(国庫補助)が開始されます。
●また令和2年度から開始された「医療用ウィッグ」購入費への支援は、
R2年度から実施中の
花巻市、北上市、一関市の3市に加えて
R3年度から
盛岡市、宮古市、遠野市、陸前高田市、釜石市、二戸市、奥州市、滝沢市、雫石町、金ヶ崎町、平泉町、住田町、普代村、野田村の14市町村で実施予定です。
妊孕性は、女性にも男性にも関わることです。
妊娠するためには卵子と精子が必要となり、卵巣、子宮、精巣などが重要な役割を果たしています。がんの治療では、それらの妊娠に関わる臓器にがんができた場合だけでなく、一見妊娠と関係のないような臓器にがんができた場合でも、生殖機能に影響してしまい、妊娠するための力が弱まったり、失われたりすることがあります。
がんの治療の進歩によって、多くの若い患者さんもがんを克服できるようになってきています。そして近年では、将来自分の子どもをもつ可能性を残すために、卵子や精子、受精卵を凍結保存する「妊孕性温存」という選択肢も加わってきました。
この治療は、不妊治療と同じような過程を経るので、
学校でのがん教育をはじめ
社会の理解促進や
治療と学業や仕事との両立支援が必要不可欠です。