ミャンマー(ビルマ)から国境を越えてタイの難民キャンプで暮らす少数民族の5家族27人が、9月末から日本での生活を始めます。
紛争等から逃れ避難先の国で暮らす難民を受け入れる「
第三国定住*」の
第一陣です。
難民認定や受け入れ数の少なさが国際的に批判されていた日本の難民政策は、今度どうなるのだろうか。
日本が今回試験的に受け入れる難民は、2010年度からの3年間で約90人。
「子どもにも夢と目標を持たせたい。生き直すため、日本へ行く。」
そう話すのは、4人家族で来日する父(24歳)。
「あなたは、いま、幸せですか?」
さて、皆さんは、この質問に『はい!』と答えられますか?
4年前に英国レスター大学ホワイト教授が世界の幸福度を独自の指数を用いて発表しましたが、この世界初の幸福度調査で、
日本は何と90位。
この調査で世界一になったのはデンマーク。続いて2位スイス、3位オースリア。
日本人の自殺率は世界第6位、先進国では第1位。
世界の中では経済的に豊かだと言われている日本。
長寿大国、日本。
「難民キャンプには将来がない」
そう言って日本にやってくる難民家族。
夢や希望を抱き我が国
日本にやってくる世界の人たちを目の前に、私たち日本人は胸を張って「welcome!ようこそ!」と言えるだろうか。
* 第三国定住とは・・・
紛争や政治的迫害から周辺国に逃れた難民を、第三国が受け入れて定住させる制度。2004年~09年末にタイの難民キャンプから約7万4千人の第三国定住を支援したIOMによると最大の行先は米国で、6年間で5万7703人。