産後ケアの『無償化』そして『広域利用』へ@岩手県
ずっと力を入れて取り組んできた『産後ケア』。
今年度(2022年度)から各市町村が実施する産後ケア(心身のケアや育児サポート等)の利用料を岩手県が負担する形で実質無償化(おむつや食事代等は別)となっています!涙
が、市町村によっては単独での実施が難しい場合も多く、市町村間格差を解消していただきたく、様々な提言をしてきました。
そして先の県議会6月定例会で、『広域利用できるよう推進したい』と環境福祉常任委員会でご答弁いただきました!嬉
(その後何度も確認しました笑)
現在は、県内29市町村(33市町村中)にまで広がり、産後ケア事業が展開されていますが、内容や対象月齢、回数等が市町村で異なり格差があるのが現状です。
(*産後ケアには、ショートステイ型、デイサービス型、アウトリーチ(訪問)型とあります。)
例えば、
盛岡市においては現在、訪問型とデイサービス型を実施しています。
デイサービス型は、
●黒川産婦人科医院
●村井産婦人科小児歯科医院
●産科婦人科吉田医院
●盛岡赤十字病院
の4ヶ所にて実施されています。
現在は、同じ病院で出産して産後ケア(デイサービス型)を利用しようとした場合、盛岡市民の産婦さんは無償化の対象になるけれど、滝沢市民の産婦さんは対象にはならないのです。それを広域で利用できるような仕組みにしようというものです。
今年5月には、黒川産婦人科医院さんと吉田医院さんへ伺い、助産師さんや産後ケアを利用された産婦さんや産科医さんに直接お話を伺う機会を頂きました。
◯宿泊(ショートステイ型)のニーズ高い
◯申請の簡素化(オンライン等)
◯利用月齢や土日について
◯特定妊婦について
◯里帰り出産について
◯産後ケア事業自体の周知・情報が足りない 等
今後も助産師さんはじめ妊産婦さんほか産科病院さん等へお話を伺っていきたいです。
産後うつや児童虐待の発生防止にも、産後ケアは重要な取り組みだと思っています。
児童虐待死の半数は0歳児です。生まれたその日に亡くなる事例も増加し、周囲に妊娠を告げられないなど、母親の「社会的孤立」が顕著になっていて、望まない妊娠に対する支援も喫緊の課題です。
県内の分娩可能施設は、4つの周産期医療圏を設定した2008年の45施設から現在は22施設にまで減少し、33市町村中分娩できるのは10市町のみとなりました。
周産期医療を取り巻く現状が年々厳しくなる中、
妊産婦の産前産後サポートや産後ケアはもちろんですが、助産師さんとのさらなる連携(マイ助産師のような)、思春期の性教育のあり方やライフプランニング、不妊治療、女性の生涯を通じた健康支援など、切れ目のない支援に引き続き取り組んでまいります。
岩手県で初めて産後ケアの取り組みを始められ以後ずっとアドバイスくださっているまんまるママいわてさんと代表の佐藤 美代子さん、それを花巻市議会からずっと後押しくださっている高橋 修さん、いつも有難うございます!